書を捨てず野に出るための

自律への旅の軌跡を記す予定。

ライフワーク

日本庭園が好きです。マニアと言うのはおこがましいレベルですが、日本庭園好き歴は長い。いつから好きなのだろう、と遡って考えてみました。

好きな作庭家は重森三玲。きっかけは2006年に汐留ミュージアムで催された「重森三玲の庭 -地上の小宇宙-」を見に行ったこと。
最も有名な作品である東福寺の方丈庭園の図面(と真上から撮った庭の現況)が公開されていて、食い入るようにそれを見つめたことをよく覚えています。
幾何学的な市松模様と植栽木が絶妙に融合した図面に心動かされました。この庭を絶対生で見るんだ。そう心に決めた瞬間でした(実際に見たのは4年後)。

さらに遡って高校の修学旅行。母校の修学旅行は古風に京都と奈良でした。自由時間はほんの少ししかなく、生徒は日毎に用意された3〜5つのコースの中から好きなコースを選びます。
他の人が友達と話して決めているのを余所に、一人でひたすら「素敵な日本庭園を見れるコース」を吟味していました(笑)。そのとき迷わず銀閣寺のあるコースを選んだことから、どうやら銀閣寺には特別思い入れがあった模様。

そして時はさらに遡り、小学生。家族で行った初めての京都。有名どころを一通り見たのですが、また見に来たい、の筆頭は銀閣寺でした。入口の高い生垣、銀沙灘と向月台、その背後に控える紅葉に彩られる山の風景。目に焼き付いています。

人為と天然の織り成す美しさ、を美的感覚としてとても大事にしているようです。思えば、その後の学生のときの研究でも、現職でも、原生の自然そのものを扱うことはほぼなく、人の営みと自然(特に植物)との掛け算をテーマにしてきました。根っこはこの美的感覚・価値観にあったのか、と腹落ちしました。

かれこれ20年この価値観が続いてるなら、これから先の人生でも変わらずテーマにしていくことになるのだろう。そんな予感がします。まさにライフワーク。